Vol.01 オランダからこんにちは!
「オランダだより」は、私がオランダに移住して、日本人として、女性として、デザイ ナーとして、中小企業診断士としての視点で、オランダで生活する中で見たこと、気づ いたこと、おもしろいと思ったことなどを、毎月お届けしようと思っています。 この「オランダだより」が、外から日本を見るきっかけになったり、日本の良さを再認 識したり、海外展開の後押しや輸出ビジネスのヒントになったりすることで、日本のも のやお客様の商品の新たな価値や可能性の発見につながれば、とても嬉しく思います。 「こういう切り口でレポートが欲しい」「オランダの○○はどんなか教えて欲しい」な ど取り上げて欲しいトピックやテーマなどございましたら、ぜひお知らせください。ま た感想やご意見なども頂けると幸いです。 1年間は毎月お送りしようと思っていますので、どうぞよろしくおねがいたします。 2023年9月 purplea+ |
オランダのアムステルダムに移住してきて、3週間ちょっと経ちました。日本人はオランダに馴染みやすいのか、私が旅慣れしているからなのか、これまで何度も訪れたことあるからなのか、英語で全く困らない環境だからなのか、オランダでの生活は特に困難や混乱なく、スムーズに感じます。そのため、今のところ「こんなすごいものがある!!!」「日本にあったアレがない!!!」みたいな驚きは経験していないのですが、オランダに深く浸透しながら、じわじわと見つけていこうと思っています。 オランダってどこ?オランダが位置するのは、西ヨーロッパの中央。東にドイツ、南がベルギー。 |
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アムステルダムアムステルダムの北緯52度(北海道の稚内で北緯45度なので、随分北ですね。 北緯52度の下では、夏至点時の可照時間は16時間44分で、冬至点時は7時間45分!! 夏は遅くまで明るく、 冬は明るい時間がとても短い (しかも、曇りが多くどんより) 【オランダ基礎データ】・オランダの国土は九州とほぼ同じ |
オランダ王国について国名から見る「オランダ」オランダの正式名称は、外務省(https:// www.mofa.go.jp/mofaj/area/netherlands/ data.html)によるとオランダ王国。そう、王国なので、 王様がいる国です。そして現在の国王、ウィレム=アレクサンダーご一家の居住地は、ハウステンボス宮殿。(ハウステンボス宮殿、なんて馴染みのある響きでしょうか!) オランダ王国、英語表記だと「Kingdom of the Netherlands」で、それを日本語にするとネーダランド 王国(オランダ語では、ネーデルラント)という感じな のですが、なぜ日本語表記は「オランダ」なのでしょうか。 現在のオランダが位置する地域は、紀元前のローマ帝国の頃から歴史に登場し、森林が多い低地だったので、「ネーデルラント(低地地方)」や「ホラント(森の地 または窪地)」という地名が生まれます。(ネーデルラントの方が広域で、ホラントはネーデルラントの一部であることを表すことが多いようです) 中世にはフランク王国を経て、神聖ローマ帝国のホラント伯領が、ブルゴーニュ公爵領ネーデルラントの一部となり、その後、ハプスブルク領ネーデルラントとなります。 16世紀後半(日本が戦国時代だった頃)、ネーデルラントはスペイン(スペイン・ハプスブルク家の支配)から独立するために戦争し、この独立戦争の際にホラント州が重要な役割を果たしたことから、スペインなどの国々からの俗称としてホラントと呼ばれます。 この俗称ホラントを戦国時代に日本にやってきたボルトガル宣教師がポルトガル語読み「Holanda(オランダ)」と伝えたことから、日本では「オランダ」という 呼び方が定着しました。(オランダ政府は2020年「ホラント」の使用を廃止しましたが、日本語で「オランダ」と呼ぶことは認められているそうです) このようにオランダ国名のことをのざっくり調べるだけで、ローマ帝国だったり、フランク王国だったり、ブルゴーニュ公爵領だったり、ハプスブルグ領だったりと、今でいうイタリア、ドイツ、フランス、オーストリア、スペインなどが複雑に絡みあっていて、(島国ではない) 大陸だなぁと感じました。 そして、「Kingdom of the Netherlands」とネーデルラントの最後に複数形の「s」がついていて(オランダ語 の正式名称でも、ネーデルランデンと複数形となっています)、これはオランダ王国が、ヨーロッパにある国土 (オランダ)だけでなく、カリブ海にあるオランダの領地アルバ、キュラソー、シント・マールテンを含めているからだそうです。(恥ずかしながら、今回調べるまでオランダが今も海外に領土を持っていることを知りませんでした。) |
【あとがき】今回は、オランダについての基本情報のみで、最初にお伝え していた「オランダで生活する中で見たこと、気づいたこ と、おもしろいと思ったことなど」はお伝えできませんでし たが、次回は「オランダでの生活」や「オランダの食べ物」 について、書く予定です。 |