オランダで家探しに優位な見栄えのいいプロファイルを英語で作成します。
オランダにフリーランスビザ(個人事業主ビザ)で移住する際の最大の難関は住居探しだと言われています。
オランダのアムステルダム、ロッテルダム、ハーグなどの都会では、住居不足ということもあり、オランダ人でも部屋を探すのは大変な状況で、不動産会社やkamarnetでお部屋のオーナーに連絡をとっても返事もこないことがほとんど。返事がきてもお断りだったりと内見まで辿り着くのは大変難しいです。
私は「karmanet」という物件のオーナーと直接やりとりができるプラットフォームで探しましたが、最初は全く返事をもらえず苦労しました。
その後、(ウェブやグラフィックの)デザイナーであることと、中小企業診断士(コンサルタントの国家資格)であることを最大限に活かしたプロファイルを作成すると、返信率があがっただけでなく(条件があった)ほとんどのオーナーから内見をオファーしてもらえ、アムステルダムでアパートを借りることができました。
その際に行ったこと、どういうことをプロファイルにいれればいいかのアドバイス、必要であれば英語への翻訳も行って、エージェントやオーナーに目に留めてもらえるプロファイルを作成します。
ヒアリングシートに回答頂き、どういう内容でプロファイルを作成するのかメールで数回やりとりして確認させてプロのデザイナーがA4サイズ1枚にまとめたプロファイルを作成します。あとは、気になった物件に連絡を取る際にそのプロファイルを添付してください。(プロファイルはPDFでお渡ししますので、何度でも利用できます)
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オランダでの家探し
日本では住むところを探す場合、だいたい不動産屋さんに直接(またはネットで見つけた物件を管理している不動産屋さんに連絡して)不動産屋さんに行き、物件を紹介してもらったり内見させてもらったりという手順ですが、オランダでは直接不動産屋さんに行くよりも、先にネットで物件を見つけてその物件の担当やオーナーに連絡する方が一般的だと思います。希望すればだいたい内見できると思います。
日本と大きく違うことは、連絡先がエージェント(不動産屋さん)だけでなく、オーナー(大家さん)と直接やりとりすることができるプラットフォームがあることです。オランダでの収入証明(フリーランスの方は、オランダでの過去2年分の納税証明など)を出すことが難しいと、不動産屋では断られることも多いのですが、オーナーと直接やりとりする場合は収入証明の代わりに家賃を前払いするなどの条件を認めてもらえたりします。今住んでいる(オランダで2軒目の)家は、私もこの方法で探しました。
そして、もう一つ大きく違うのは、希望の物件を見つけてもなかなか内見するまでに至らないことと、内見しても入居できるとは限らないことです。
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オランダでの家探しの流れ
ネットで興味がある物件に問い合わせをする(不動産屋/オーナー)
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やりとり後、内見をオファーしてもらう(1週間経っても返信がなければ諦めましょう)
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内見に行く(候補者数人が同じ日に内見する場合と、一回に1組ずつだけの場合とあります。)
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返事がくる(残念な結果の場合もありますが、縁がなかったと思って次を探しましょう)
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契約についてやりとりする(契約書は隅々までよく読んで納得できないところは交渉しましょう)
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契約(不動産を通した場合でも、不動産と契約する場合や直接大家と契約するなどいろいろなケースがあるようです)
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入金
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入居(ばんざーい!)
不動産とやりとりしていると思っていても実体のない会社だったり、入金してカギをもらっても使えないカギだったり、内見後に返事をもらったのにもっといい別の物件があると紹介されたりと、いろいろな詐欺案件を聞きます。私の場合は、いくつかやりとりをしている中で一番不安要素が大きかったオーナー(男性か女性か、どこの国の人なのか、いくつくらいの人なのか全くわからず(私も聞いてはいませんが)全く個人情報をもらえなかったオーナー)が、内見の際に会って見るととても感じがよいケースもありました。
友達(若い白人の女性一人)のケースでは、会ってみると写真通りの物件に内見はできたけれど、部屋を借りたいならもっと仲良くなる方がいいんじゃない?と、(多分ですが)ナンパが目的だったようだというケースも聞きました。
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住居の賃貸契約に関する詐欺につい
オランダ国内の住宅不足につけ込み、生活情報を無料で掲載できるサイトを利用した賃貸契約の詐欺事案が発生しています。
具体的な被害事例としては、以下のとおりです。
ー 契約のため、事前にデポジットを請求され支払った後に、連絡が取れなくなる。
ー 契約締結後、実際に当該アパートへ行ったところ、既に他の人が住んでおり、住むことができない。
犯人は、実際の住居の賃貸契約であると思わせるため、賃貸契約に関する書類を提示したり、賃貸契約ができると詐称する部屋を、テレビ電話等を利用し見せたりすることもあります。
この様な被害に遭わない為にも、まずは住居が実際に存在することを確認するために直接住居の内見を行うことが必要です。内見を行わずに事前にデポジットを支払うことはリスクが伴います。このような詐欺被害に遭わないためにもしっかり情報収集を行い、信頼のおける住宅紹介サイトを利用する等、十分な対策が必要ですので、このような詐欺に遭わないに注意してください。
在オランダ日本国大使館 ホームーページより
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私の体験談
最初に住んだ物件は、日本を出る前にAirBnBで探し1ヶ月滞在して、その1ヶ月の間に長期期間の賃貸契約を結んで10ヶ月その家に住み、ビザに必要な住民登録はこの家で登録しました。(一般的なやり方ではないし、確実に長期テナントを探しているオーナーを見つけれるとは限りませんが、この方法を詳しくお聞きになりたい場合は、メールフォームよりご連絡ください。)
オランダ人のオーナーと同じ家に住んだメリットは、ゴミの捨て方からどこで自転車を買えばいいかなど教えてもらえたこと、オランダ語で電話をしなければいけない場合などにすぐに教えてもらえたことなどです。
このオーナーとは一緒に出かけたりするくらい仲が良かったし、いろいろな人たちが訪ねてくるので友達も増えたのですが、やはり自分(だけ)の住居が欲しくなり、探すことにしました。
最初はアムステルダムでも地域を限定して探していましたし、家賃も私の理想の家賃(つまり現状のアムステルダムの家賃相場よりも安い金額)で探していました。もちろん、見つかりません。そのうち、地域を広げ、家賃をあげ、、、、最終的に住んでいる地域は最初に想定していたよりもいい地域となり、家賃は予定よりも相当高くなりました。
プロファイルをつける前のレスポンスは1割くらい(全てお断りの連絡)だったのが、プロファイルを作って連絡をした途端にレスポンス率は8割くらいまでにあがり、条件があわなかったもの以外は内見のオファーをもらいました。
最終的に借りることになった家のオーナーとは、メールで数回やりとりした後、(他の候補者たちと同一の違う時間帯に行われる)内見できることに。内見者は7組でそれぞれ15分ずつ。その間にお部屋を見たり、オーナーにいろいろ質問をしたりします。内見は借主が家を確認する作業でもありますが、貸主が借主と面談する場でもあるのだなと感じました。(もちろん、借主にとっても、信用できる貸主か直接感じとれる大事な機会といえます)
この家は内見予定物件の中で、私の(住みたい物件として)第三候補だったのですが、オーナーと会った感じと、次の日までに決めると言われて内見の翌日に私に借りて欲しいと連絡をもらったこと、いろいろなことがとてもスムースに動いたのでこの家に決めました。第一候補はこの家よりも先に見にいってとても気に入っていてオファーももらったのですが、ちょっと曖昧なところがあったり、流れもなんだかスムースでなく、家にも「縁がある」ものだなぁと思いました
ちなみに、最初に住んだ家のオーナーが、私が出ることにしたので「Karmernet」で賃貸人を募集したら、最初の3日間で100件近くの連絡をもらっていました。どの物件も似たようなものだと思うので、ざっくり倍率100倍ってことになりますね。アムステルダムで家探しが大変な訳です。